当道場は、手足で相手の体を直接攻撃する直接打撃制の空手道場です。
当然のことながら実際に痛い思いをします。
お子様が泣いたり相手の子を泣かしたりすることもあるかと思います。
安全には細心の注意を払って稽古を行っていますがケガをしてしまうこともあります。
そんな厳しい稽古だからこそ「殴られたら、蹴られたら痛い」「自分の体験を通じて相手の痛みを知る」ことが出来るのではないかと考えます。
そんな、大人にとっては当たり前のことも子供にとってはそうではなく、経験を積み重ねて当たり前になっていくのだと思います。
では、組手(実際に相手と闘う)ばかりしているかと言うと実はそうではありません。
組手をするまでに、基本稽古・移動稽古・ミット稽古・さばきの稽古とやることがたくさんあります。
しかも組手とは違い、地味な反復稽古です。
小さなお子様だと、同じ事の繰り返しですぐに飽きてしまうということが大半です。
しかし、この地味なことを繰り返し続けられるようになることが大切なことだと考えます。
コツコツと努力を積み重ねる、地味な作業でも繰り返し続けられることが全ての土台となるのではないでしょうか?
技1つ取り上げても、繰り返し稽古を積み重ねることで初めのころとは雲泥の差がでます。そんな成長をお子様自身が感じ取り、自分自身と向き合えたなら最高です。
誰しもが新しい環境に飛び込む時に不安や緊張をすると思います。
それが少年部ならなおさらのことでしょう。
小さなお子様は、不安・緊張から保護者様から離れられない場合もあります。
そんな時は、稽古時間中に道場内に居られる様になることから始めましょう。
「難しくて出来ない」とすぐに諦めてしまうお子様もいます。
そんな時は「初めから出来なくても大丈夫、少しずつ出来るようになればいいんだよ」と声を掛け出来ないことへの不安をやわらげていきます。
大事なのは「不安や緊張と向き合える気持ち。出来ないことへの挑戦」を身につけることだと考えます。
稽古を続けていくうちに、厳しい稽古を課せられて、時には厳しく叱られて辞めたいと思う事もあるかと思います。
そんな時は「なぜ入門したのか、何を目指してどんな自分になるために稽古してきたか」を確かめる手助けをお子様にしてあげて下さい。
そして成長した時には、空手に留まらず自身の周りの人全員に感謝の気持ちを持てる。
そんな風に成長していけるように全力で指導していきます。
武道とは日々の自分と向き合うことが大事であると考えます。
指導も他人と比較するのではなく、お子様自身がどれだけ成長したかを重視しております。
もし入会を決心して下さったなら、ご自宅でも決して他のお子様と比較しないようにお願いたします。
当道場の指導方針にご理解とご協力をお願いいたします。